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技能実習制度

Technical Intern Trainee

監理団体の役割

Role of Supervising Organization

技能実習制度で監理団体の役割とは

外国人技能実習制度における監理団体の役割をわかりやすく解説します。監査の重要性や実際の監査項目の内容、違法や不正行為について例を挙げて説明します。また、外国人技能実習機構による実地検査の内容および、受入企業様のよくある思い違いなどもご紹介いたします。

愛知技術革新協同組合(監理団体)の役割とは?

当組合は技能実習生の優良監理団体として、面接前から実習生が任期を終え帰国するまでの間、実習生が安心して技能実習が行えるよう、また実習実施者様が不安なく実習生を迎え入れられるようサポートいたします。
適切に技能実習を行うことができる環境のサポートをすることが我々監理団体の役割です。

監理団体の役割とは「ATICのサポート内容」

技能実習制度における監査の重要性について

平成29年11月1日、外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律が施行されました。
技能実習の適正な実施と技能実習生の保護を目的とするもので、実習実施者は、技能実習を行わせる環境の整備に努めることが責務となり、監理団体は、監理事業の許可を得て実習実施者に対する技能実習の実施監理を行うこととなりました。違法または不当な条件で働かされる実習生の発生を防止するため、実習生保護の観点からコンプライアンス遵守の厳格化が進められました。

外国人技能実習機構の実地検査について

外国人技能実習機構は実習実施者(受け入れ企業)に対して3年に1度、検査に入ります。機構の職員が申請内容の事実確認や実習の状況について検査を行います。

1. 報告の徴収
2. 帳簿書類の提出もしくは提示の命令
3. 出頭の命令
4. 質問または立ち入り検査

この検査で指導や改善命令が出ないように、技能実習の適切な実施状況を監理、指導することが監理団体の役割です。

監理団体の定期監査

1. 技能実習の実施状況を実地にて確認すること
2. 技能実習責任者及び技能実習指導員から報告を受けること
3. 技能実習生の4分の1以上と面談すること
4. 実習実施者の事業所の設備、帳簿書類等を閲覧すること
5. 技能実習生の宿泊施設等の生活環境を確認すること

状況確認の際に改善点があれば、適正な実習実施が行われるよう、監理団体が実習実施者に指導・助言を行います。監査の結果は、外国人技能実習機構に報告をします。

実習生間で処遇が異なると、不平や不満が出る可能性があります。会社の方針として処遇に差が出る場合は、その理由を実習生にわかりやすく(データや数字と共に)説明し、納得を得ることが肝要です。

従業員との相互理解や実習生の意欲向上を図るには、社内レクリエーションや食事会、日帰り旅行などがとても効果的です。また地域のイベントやボランティア活動に参加するなど、できるだけ地域の人々との交流の機会を設けてください。

違法・不法行為について

重大な違法行為または不正行為を行った場合、技能実習計画認定の取り消しや一定期間の受け入れ停止、名前の公表などの行政処分を受ける他、場合によっては罰金や懲役などの行政罰の対象にもなります。また、違法行為を行った者が従業員であった場合でも法人(企業責任者)に対しても罰則が科される、「両罰規定」が適用される場合があるので注意が必要です。

受け入れの際に注意するべきポイント

違法、不正行為への認識不足から、故意でなかった場合でも処罰に繋がる場合があります。常日頃から適正に監査を実施し、企業様に制度について明確な説明を行い、ご理解とご協力をいただくことが最重要と考えています。企業様が安心して技能実習制度を利用することができるよう、しっかりとサポートしています。

企業側のよくある思い違いの一部例
– 実習計画に沿って(計画通りに)実習を行うという認識不足
実習生にいろいろな仕事を学ばせてあげたいという思いから実習計画とは違う就業場所、仕事をやらせることは不正行為につながります。
– 実習計画との相違による労働基準法違反
手取り額を少しでも増やしてあげようという思いから、残業や休日出勤などの時間外労働等が多くなることは労働基準法違反になります。
– 就業規則の相違
実習生は特別という認識から、日本人と違う待遇をとることは違反につながります。同じ従業員なので、技能実習生も日本人と同じ就業規則が当てはまります。

そんなトラブルを未然に防ぐためにも、技能実習制度のことならまずは当組合にご相談ください!